リゾートバイトの中でも、代表的な職種である旅館・ホテルの接客を担当する「仲居」。基本給が非常に高く、上手く働けば2ヶ月で50万以上稼げる代わりに「激務!」という噂も聞きます。

女性なら仲居に挑戦しない意味はない!と思うほど魅力的な職種ですが、果たして本当に稼げるのか!?どれだけブラックな勤務先なのか!?働く前に実態を知りたいという方が多いと思います。(男性でも働けます)

今回は有名な旅館・温泉地で「仲居」として3ヶ月働いた美咲さん(仮名)に、仲居として働いた体験談を掲載いただくことになりましたので、これから働きたい!という方は参考にしてみてください。

 

美咲さん(仮名)
はじめまして!今回は私が、神奈川県足柄にある温泉地で3ヶ月間リゾートバイトを通して働いてきましたので、体験談を掲載したいと思います。

ここでは仲居さんとして、温泉旅館に来るお客さんの接客と食事の配膳を担当しました。
期間中は紅葉シーズンや年末年始が重なっていたこともあり、忙しくも充実した日々でしたね。

 

仲居の1日のスケジュールまとめ

 

勤務場所によって違ってくると思いますが、私は上記のスケジュールで過ごしていました。

仲居は休憩の取り方が特殊なことと、私が働いていた旅館では忙しいことが多かったため、パっと見ると1日中働いているように見えますね。(笑)

 

スケジュール詳細を見る
5:45 起床
6:00 朝食・化粧
6:30 出勤・着物に着替える
7:00 業務開始・レストラン及び部屋食の準備
8:00 お客さまの朝食配膳
9:00 お食事が終わり次第片付け
10:00 チェックアウトのお客様の見送ろ
10:30 午後のチェックインに向けておしぼりやお茶菓子の準備
11:00 午前中の業務終了・着物を脱ぐ
11:15 休憩・昼食・昼寝
14:30 出勤・着物に着替える・化粧直し
15:00 チェックインのお客様お出迎え・お部屋へのご案内・館内の説明
16:00 貸し切り露天風呂への道をご案内
17:00 夕食の準備
18:00 夕食の配膳
19:00 各種記念日で来客されるお客様へケーキ・花束を出す
20:00 夕食終了・洗い物
21:00 午後の業務終了・着物を脱ぐ
22:00 夕食・シャワー
23:00 パソコンでニュース・記事を見る
24:00 翌日の準備をして就寝

リゾートバイトを始めようと思った動機

リゾートバイトに応募しようと思ったキッカケは、単純に「お金」が必要になったからです。

旅行が好きで、学生時代にアルバイトで貯めたお金で卒業後に長期の海外旅行に行っていました。英語の語学留学とアジア、ヨーロッパ、アフリカへの旅行で、トータルで10ヶ月ほどを海外で過ごしていたんですよ。

もう少しでお金が尽きてしまう一方で、旅行にとどまらず海外に住みたい!海外で働きたい!という気持ちが芽生えていました。

ただ両親に日本で正社員として働く事を強く進められており、実家にお世話にならない形で貯金ができないか、と悩んでいたところリゾートバイトというものを知って応募したのがキッカケですね。

 

仲居のお仕事内容について

お客さまへの接客業務

 

仲居さんの仕事は、温泉旅館に泊まりに来たお客さまの接客をすることです。自分がホテルや旅館に泊まったことを思い出してもらえば分かりやすいと思います。

お客さまのお出迎えからチェックインの手続き・館内の設備案内・お部屋へのご案内と説明・追加サービスのご案内と説明・食事時間の希望と場所のご案内・フロントへの電話の掛け方などです。

場合によっては、お部屋からご注文があった飲み物を持っていく・浴衣のサイズ変更・お子さん用の食事の注文・英語での対応なども行います。

 

夕食や朝食をお客さまに出す時は、温かい料理を美味しい状態で美しく提供するため、お客さんの食事のペースを見つつ調理場の混み具合なども考えてながら調理場に料理を頼み、でき立てのお料理をお客さんに提供します。

食材や調理方法などを聞かれた場合のために、きちんと料理のことを知っていなければいけません。

季節によって料理が変わるごとに試食会を開催し、料理長から直接料理の説明があるので、メモを取りながら食べ方や材料などを頭に入れておくことが大切です。

 

常にお客さまの状態を見ながら対応することが大切

食事場所はレストラン以外にもお部屋食があり、特に高齢の方やお子さんがいる家族はお部屋で食事を召し上がっていただきます。

お部屋食の場合はお客さんの食事のスピードが見えないので、一品ごとの目安の時間を考えて料理を持っていったり、お子さんが食事に飽きて遊んだり眠たそうにしてしたら食事のペースを早めるなど工夫します。

通常1~2品ずつのところを3~4品ずつ出す提案して、まとめて出すこともあります。
時にはお客さんとのお話を楽しんだり、お子さんと遊ぶこともありますね。

 

朝は基本的に朝食の提供のみですが、より気持ちよく過ごしてもらうために、「おはようございます」と笑顔で気持ちよくあいさりをする、「夜はよく眠れましたか?」と気遣いの言葉をかけたりします。

あらためて振り返ってみると、覚えることが多く大変なお仕事でしたが、大変やりがいがあり経験をしてよかったなと思います。

単純に時給が高い以外にも、日本的な作法を覚えられるという点でもおすすめです。

 

住んでいた寮の様子について(個室寮)

 

私の職場は旅館の敷地内に寮があったので、通勤は敷地内と旅館の中を歩いて2~3分ととても便利に過ごすことができました。

リゾートバイトのなかには寮と職場間の送迎バスがある勤務先もありますが、敷地内に寮があることで天気が悪かったり起きる時間が少し遅れたりしても大丈夫だったのはありがたかったですね!

寮は男女も完全に分かれているうえに個室寮で、住人は旅館で働く人だけだったので安心して暮らすことができました。

 

その一方で、私が働いている旅館は坂道が多い土地にあるうえに駅や民家が周りになかったので、生活をするという意味では不便な場所でしたね。

夜10時に閉まるコンビニは坂をひたすら下って徒歩10分(帰りはひたすら登り坂)、24時間のコンビニは徒歩20分、スーパーと駅はバスを使って15分という立地で、他には敷地内に自動販売機があるぐらい。買い物には不便でしたね。

ただし食事は勤務日の昼夜が支給されていて食材を買う必要がなく、もともとジュースやお菓子をそんなに食べないので、美味しい水道水を飲んで無駄にお金を使う事なく、嗜好品はコーヒーや紅茶を買いだめして満足していました。(笑)

 

寮の建物自体は古かったですが、ベランダ付きの6畳の個室を私の部屋として用意してくれました。

部屋は冷暖房完備でユニットバス、一口のガスコンロ付きキッチン、洗濯機、小さい机、布団一式、テレビ、ハンガー、簡易棚、簡単な掃除道具が設備として準備してありました。

冷蔵庫だけは職場の人と共用で、廊下に置いてあるものを使っていました。

調理器具は鍋くらいしかありませんでしたが、先述のとおり食事は提供されていたので、キッチンを使うのはコーヒーや紅茶を入れるお湯を沸かす時とお弁当のトレーを洗う時くらいだったので不便はありませんでした。

生活のために買い足したものは、コーヒーカップ、箸、洗濯用洗剤、スポンジ、食器用洗剤、シャンプー、リンス、ボディーソープくらいです。

 

職場の人間関係は良好だったかどうか

▲従業員試食会の様子

 

職場の人間関係はとても良かったです!

リゾートバイトの派遣社員として来たのは私一人でしたが、正社員として働いている同年代の女の子がいたこと、職場の年齢層が若かったこと、事務職の責任者に派遣社員を長く経験していた方と働いていました。

私が困っていないか、働きにくくないか、を常に気にかけてくださいました。人手がそんなにいなかったので休日がかぶることも無く、一緒に遊びに行くことはありませんでしたが、最終日にはお疲れ様会を開いてくれました。

 

休日の過ごしかた

休日はよく友達に会いに、電車に乗って出かけていました。

私の勤務先では、仲居さんの業務はお客さんのチェックインとチェックアウトに合わせたシフト制になっています。なので、休みは朝から夜まで丸一日というわけではなく、午後から次の日の午前まででした。

寮まで帰るのもバスが必要で、あまり遅くまで運行していないので、連休でない限り遠出はできませんでした。

とはいえ、調理器具も揃わずスーパーも遠いので食事もないし、オンオフの切り替えをするためにも、休みの日は寮から出て仕事から離れることを心掛けていました。

交通機関が便利な勤務先や1日休みが取れるところなら、休日の過ごし方もバリエーションが増えるかもしれません。

 

リゾートバイトで辛かったこと

勤務先の都合で上手く休日の予定を立てられない

リゾートバイトをしていて辛かったことは、働いていた旅館の都合で上手く休日のスケジュールが噛み合わず、休日の見通しが立てづらいため遠出が難しかったことです。

私の勤務先である温泉旅館は定休日が無かったので、毎日お客さんの出入りがありました。出勤もシフト制で毎日誰かが必ず出勤しており、部屋が空いていれば宿泊の予約は当日でも受け付けていました。

フト上は午後から休みだったのに、その日の朝になって急に「お客さんが増えたから出勤できるか」と言われたり、出勤のつもりでいたのに「午後から休みでお願いします」と言われることも。

 

休みを明確に言われず、当日まで休みかどうか保留ということもたまにありました。もちろん毎回のお休みがこのように決まるわけではありません。

しかし、休み明けに次の休みが決まっていなかったり、連勤が続いているのに次の休みが分からないため目標なく働き続けなければいけないこともありました。

シフトが休みになっていても「急に出勤してくれないか」と頼まれることもあるため、休みの予定を決めづらかったり仕事へのモチベーション・休日の楽しみが削がれるという点でで辛く感じることもありました。

 

私の場合、勤務地の人手不足や休日の希望日を聞かれていながらも言いづらく申告してなかった・・・という理由もあるので、もう少し自分の意思を伝えていれば改善できたかもしれません。

勤務地によっては、事前に1ヶ月単位のシフトが組まれて配られたり、半月ごとにシフトを決めたり、定休日があって毎週○曜日は必ず休みだったりすることがあるそうです。

リゾート地を思い切り楽しみたい、現地でできた友達と出かけたいなど、休みの過ごし方で具体的な理想がある方は「休みがどのような形で組まれるか?」をチェックして選択する基準にすることをおすすめします。

 

上手くスケジュールを組み立てにくい「中抜け」制度

部屋の清掃や温泉の管理、受付、事務職、調理場の料理人、などの旅館業種の中でも接客に当たる仲居さんには、一見変わった特有の休み体系である「中抜け」制度があります。

担当したお客さんを最初から最後までお世話するという意味で、一回の出勤が朝から夜までというわけではなく、お客さんがチェックインする午後からチェックアウトする次の日の午前中までの勤務になるのです。

1日休みと言っても、丸一日休めるわけではありません。

 

参考記事リゾートバイトの「中抜けシフト」は辛い?一日の流れとメリット・デメリット

 

午前中で仕事が終わり、お昼ごはんを食べてゆっくりしているとあっという間に夕方になり、スーパーに出かけて夜ご飯を買って家で食べ、テレビを見ながらくつろぎちょっと夜更かしして、目覚ましを気にせず朝ゆっくり寝たら、もうその日の午後には出勤しなければならないのです。

休みの日の予定を決めておらず、仕事が終わってすぐ動き出せなければ、ゆっくり過ごすだけであっという間に休みが終わってしまいます(笑)

あとは個人的に、朝が苦手な上に季節が冬で寒かったので朝早く起きるのが辛かったです(笑)暖房のタイマー機能と目覚し時計を屈指して、まだ太陽が登らないなか起きて出勤していましたね。

 

リゾートバイトをしていて良かったこと

▲(右)旅館の敷地内・露天風呂までの道/(左)勤務地である温泉旅館の中庭の様子

 

目標としていた70万円という貯金を3ヶ月で行えた

リゾートバイトをして良かった事は、たくさんあります! 一番は最大の目標であった貯金を、生活費をほとんどかけずにできたことです!

私は残業代も合わせて毎月20万円以上稼いでいたのですが、普通の会社員であれば家賃・食費など生活費をあわせて10万円以上消えてしまうので、簡単に貯金することはできません。

リゾバでは寮費・食費・水道・電気代・ガス代などの負担が全くなかったため、目標の貯金額を積み立てることができました。

 

しかも、私が働いていた勤務地は毎月代わる着物を着る際に必要な備品やクリーニング代も負担してくれていました。場所によっては、これら経費が自腹になることも多いです。

自分で負担したお金といえば、生活に必要な洗剤類、シャンプー・リンスセット、(今回の職場では)提供されない朝食費、休日に出掛けるための交通費・交遊費・休日の食費くらいです。

今回の勤務先では食費としてお金が支給されるのではなく、そのまま食べることができる食事(宅配のお弁当)が支給されていました。

仕事で疲れて食事を作るのが面倒くさい、買い出しに行くためのまとまった時間がない、など自炊や買い物、片付けの手間もなかったです。おかげで休みの時間はきっちり休めましたね。

 

たくさん夫婦・家庭と触れ合うことができた

もう一つの利点は、たくさんの夫婦や親子に出会えて、様々な家族の様子を見ることができたことですね。

旅館での仲居さんの仕事は、お客さん一組一組にきちんと担当が振り分けられて、お客さんからの要望があれば接客係として担当するお客さんを仲居がご案内・接客します。

対応するご夫婦・ご家族によって私関わり方も異なり、フレンドリーにたくさんお話をしてくださるお客さんであれば土地や旅館の歴史を話したり、口数が少ないお客さんであれば最低限のことを説明したら「ご質問やお困り事があればフロントにお電話をお願いします。」と言って早めにお部屋でリラックスできるようにしたり、とその時々で対応を変えます。

 

口数が少ない方の「ありがとう。あなたのおかげでゆっくりくつろげたよ。」という言葉や、仲良く話したお客さんの「たくさんお話ができてすごく楽しかったです。また来ます!ありがとうございました!」という数々のお言葉。

私のことを覚えてくれてバイバイしてくれるお子さんの笑顔、帰り際に「お姉さん、良かったら一緒に写真取りませんか?」と家族の思い出の1枚に入れてくれた時は本当に嬉しかったです!

貯金のために選んだ短期の仕事とは言え、接客の楽しさとやりがいを感じることができました。

 

英語を使う機会が多く語学の練習ができた

最後は予想外のメリットですが、英語を使う機会が非常に多かったのも良かった点でした。

昔ながらの温泉地で勤務していたこともあり、海外からのお客さんが毎週宿泊に来ていました。時期によっては毎日どこか一部屋が外国人の方でいっぱいになることもありました。

国は、お隣の中国や韓国・台湾をはじめ、アメリカ・タイ・フランス・イタリアからのお客さんがいました。私自身英語の語学留学の経験、長期で海外旅行に行っていたこともあって、日常会話くらいの英語はできました。

 

貯金をしたあとは海外で働いて住む!という目標もあったので、日本に居ながら英語に触れられて、外国人と話せるということは私にとって大きなメリットだったのです。

そして幸運なことに?その旅館には英語を私以上に話せる人はいなかったので、旅館の方
が私の英語欲を知って、外国人の宿泊があれば私を担当にしてくれるようになり、更に英語に触れる機会が増えました。

外国人との会話の中で、日本の文化・伝統、温泉の入り方などを説明する機会も多く、海外で外国人と関わる時とは違った、日本で日本人として外国人と関わることの楽しさを感じ、よく知る機会にもなりました。

 

リゾバで稼げた金額・貯金できた金額

稼げた金額は、想像以上でした!
予想では月に20万円稼げればいいかな、というくらいでしたが、実際には毎月20万以上稼げていました。
具体的には以下の通りです。

●基本時給1000円(残業/深夜時給1250円)

以下の数字は時間と金額ですが、ザックリと目安で書いています。

 

時間 普通 残業 支給額
10月 30時間 0時間 30,000円
11月 170時間 45時間 220,000円
12月 160時間 60時間 230,000円
1月 180時間 45時間 250,000円

合計713,000円+交通費として25,000円支給

 

ご覧のように、最終的には3ヶ月と数日で70万円以上を稼ぐことができました!通常のアルバイトでは、これだけ短期間で稼ぐことは難しいはずです。

しかし、これは単純に勤務時間をきっちりこなしていたわけでなく、毎月50時間以上の残業をして残業代が付いたから・・・という理由もあります。

仮に残業はせず、基本時給の出る時間まで働いて帰るというスタイルであれば最終的な稼ぎは50万円程度になります。忙しい代わりに、目標額を確実に稼ぐため頑張って働きました。

 

時給が上がる残業代だけで約20万円を稼いでいたことになりますが、振り返ってみると大きかったなと思います。
残業に関しては、業種や勤務地によって対応の仕方が全く違ってきます。

勤務地によっては、残業代が付かないように時間になったら業務が中途半端でもタイムカードを押して仕事は終わり、残りの仕事は社員さんなどの他のスタッフさんにお願いする・・・という形の所もあるようです。

希望がある方は、リゾートバイトをする会社の担当者の方に案内してもらう際に、「残業は気にしないので出来るだけ稼ぎたいです!」と伝えれば給料の多い案件を教えてくれるはずです。

 

美咲さん(仮名)

リゾートバイトを始めたい!という方は色々な動機があると思いますが、仲居のお仕事はハッキリ言って忙しいです。その代わり見返り(給料・経験)も大変大きいので、気になった方はぜひ挑戦してください。

ではでは!体験談を見てくださって、ありがとうございました。

 

参考記事旅館の仲居として働いた、美咲さんが利用したリゾバ派遣会社はこちら!

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