ボランティアとして農家・牧場など一次産業で働きながら、アルバイトとして賃金をもらう「ボラバイト」という仕組みを知っていますか?

一次産業で気軽に働ける制度はなかなかないので便利な一方、「安い賃金で働いてもらえる」ことを良いことに若者から給料を搾取する業者もいるので、おすすめできません!

今回は、実際にボラバイトとして働いていた自分が「搾取の温床になっているボラバイトの実態と、おすすめしない理由」について紹介していきたいと思います。

 

ボラバイトとは?アルバイトと何が違う?

出典:http://www.volubeit.com/index.html

 

ボラバイトとは、ボランティア(volunteer)とアルバイト(Arbeit)をかけ合わせた制度で、「収入を第一に考えずにボランティアとして働きながら、手当だけ貰おう」というもの。

日本の農家・酪農など一次産業は人手不足が深刻で、平均的な稼ぎも少ないため正式に人を雇うことが困難な場所もあります。後継者不足の問題も。

一方で一次産業で働きたい若者も一定数いて、一般的なアルバイトではなかなか働けないため「気軽に一次産業で働きつつ、最低限の賃金をもらう」という目的で作られました。

 

▲収入はバラバラだが、稼働時間を考えると最低賃金以下

 

賃金形態はあくまでボランティアという前提なので、「時給300円〜700円、日給なら3,000円〜5,000円」と最低限賃金にすら満たない職場も多数あります。

雇用先で住み込み寮や食事は用意してもらえるので、生活費は掛かりません。ただ衛生面が酷かったり、現地に済む家族と全て共用などボラバイトならではの問題もあります。

「最低賃金以上の給与は支払う」と建前では決められているんですが、現地提供の「宿泊施設・食事」込み、かつ派遣会社に収める2割の手数料を含めて支払われるため、極端に賃金が低くなります。

 

職種としては、農家・酪農など定番の一次産業に加えて地方の宿泊施設・カフェ・一部スキー場などの仕事もあります。

専門的な学校に通う費用を考えると、逆に賃金をもらいながら実務を覚えられるので「これは便利だ!ぜひボラバイトをしよう!」という若者も多いし、自分もその一人ですが、ちょっと待ってほしい!

 

一次産業が目的でボラバイトをおすすめしない理由

ボラバイトが搾取の温床になっている?

 

建前としては「収入が一番ではなく、奉仕の気持ちで働きながら最低限の手当をもらう」という仕組みなんですが、雇う側から考えると「最低賃金以下でコキ使える労働者」になることも。

制度をしっかり理解して使っている経営者もいますが、逆に利用して若者から搾取し、必要なときだけ低賃金で働かそうとする人もいます!

自分も素晴らしい家族のもので2週間ほどボラバイトをさせていただいたときは賃金関係なく幸せでした。他の仲間も話を聞いても、しっかりと制度を利用されている人も一定数います。

 

しかしどう考えても「搾取目的」で働かされた現場では、1日10時間労働で日給3,000円、それも農家だったので重労働が続いて途中でバックレていた人もいました。

しかも「一次産業のことを多少でも学べるかな」と思っていたんですが、ただのボランティアに重要な業務を任せてくれるでもなく、黙々と雑草取りや収穫業務を任される始末。

働く場所がホワイトなのか?それとも悪いことしか考えていないブラックなのか?は実際に着任してみないとわからない点も怖いです。

 

 

一応ボラバイトの仕組みを作っている派遣会社も存在しますが、あくまで「労働者を派遣する」ことが目的なので、雇用先の詳しい情報を教えてもらえません。

本来、派遣会社は雇用先の情報を伝える義務があるはずですが、適切な雇用契約を結ぶわけでもないので、「詳しい情報は直接聞いてください」とあしらわれます。

ボラバイトの仕組みをきちんと把握して、リスクを考えたうえで働くなら全く問題ありませんし、素晴らしい制度だと思います。ただ、なんの考えもなく気軽に始めると、必ずどこかで痛い目をみます。

 

ボラバイト先で事故を起こした場合はどうなるの?
ボラバイトで最も怖いのは、勤務中に事故を起こしてしまった場合です。派遣会社を経由してボラバイト先に向かうことになりますが、あくまで派遣ではなく直接農家さん等と雇用契約を結ぶことになります。事故を起こしてしまった場合に補償される労災保険に加入しているかどうかは勤務先によって異なり、場合によっては保険加入すらされていない場所もあります。自分の身は自分で守れる人でないと厳しいと言わざるを得ません。

 

ボランティア目的で関わるなら、最初から給料をもらわない

出典:https://www.wwoofjapan.com/

 

もし、「無償のボランティアでもいいから、一次産業に関わりたい!」という目的であれば、最初から「WWOOF」などの制度を利用したほうが懸命です。

最低賃金以下でも報酬が発生するとなると、雇用主側も「最低限これだけは働いてもらわねば」という意識が生まれるし、従業員側も賃金以上の仕事内容を押し付けられた場合でも断りづらくなります。

それならいっそ、雇用契約なしにボランティア活動をしたほうがお互いに楽ですし、収入に期待するなら一時的に高収入アルバイトをしたほうが長い目で見て大きく稼ぐことができます。

 

コンセプト自体は本当に素晴らしいと思うですが、どうしても人員不足・若者不足の日本で実現しようと思うと、大半が「搾取」につながってしまいます。

一次産業が好きなのと、長期旅行の資金稼ぎにボラバイトを始めたんですが、2件目を回ったときに悪質な農家のもとを訪れてしまい、「こりゃダメだ」と二度とやらないことに決めました。

「無報酬でも一次産業に関わりたい!」のであればボランティアを、「一次産業で働きつつちゃんとした収入も欲しい!」なら今から紹介するリゾートバイトをおすすめします!

 

給料目的で関わるなら「リゾートバイト」がおすすめ

出典:https://hataraku.com

 

リゾートバイトとは、その名のとおり全国のリゾート地で働ける制度で、旅館・ホテル・海の家・スキー場など様々な職種・地域で働くことができます。

求人数は少ないものの、一部の派遣会社には農家・酪農などの仕事も用意されていて、ボラバイトで紹介されている旅館・スキー場などでは時給1,200円以上と高賃金の仕事も多数存在します。

派遣会社と正式に契約を結ぶことができるので、万が一怪我をした際の労災保険はもちろん、一定の条件を満たせば各種社会保険に加入することもできます。収入面、保険の面ではバッチリです!

 

▲リゾートバイトで利用している寮。場所によるが、客室利用だったため快適に過ごせた

 

ボラバイトと同じく、食費・光熱費・寮費など生活費は多くの職場で無料なので、働いた賃金の大半を貯金に回すことができます。

場所にもよりますが、大半が労働者のために寮を用意しているので、非常に快適な場所もあります。旅館・ホテルの旧客室を使っている寮は各種設備も整っており、家以上に快適に過ごせます。

人員不足の職場が多いので、残業続きで激務になりがちなどリゾートバイトならではのデメリットもありますが、信頼できる派遣会社なら自分の条件に合った職場を探してくれます。

 

何より収入面が魅力的で、高収入の仕事に就けば2ヶ月で50万円程度稼ぐことも可能!一次産業だともう少し低くなりますが、それでも平均月20万円前後は稼ぐことができます。

ボラバイトでは収入ありきで絶対に働けないので、ある程度まとまった収入が欲しければリゾートバイトを始めてみましょう。

 

参考記事リゾートバイトってぶっちゃけ稼げるの?平均給料・貯金額を大公開!

 

最後に

今回はボラバイトの実態を経験からお話しました。もちろん全てが全て悪い経営者ばかりではないし、中にはすごく丁寧に対応してくれる家族もいて非常に幸せな時間を過ごすことができました。

ただ仕組み上、本来味方をしてくれるはずの派遣会社が一切関与してくれないのと、賃金が低いため雇用者を奴隷扱いしやすい環境にあるので危険性が高いのも事実。

最初から全て理解して働く!というなら何の問題もないし、経験としては本当におすすめです。

ただ労災保険にすら加入していないなど常識外の実態があるのも事実なので、少しでも「怖い!」と思ったら、正式な手続きを踏んでリゾートバイトなどで働くことをおすすめしておきます。

 

▼リゾートバイトで快適に働くためには、信頼できる派遣会社への登録が必須!本当に信頼できる派遣会社を下記にまとめました。

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